お客様の声 取材日:2015年11月
●レンズ洗浄に弊社の超音波洗浄装置を導入しているとのことですが、導入以前はどうされていたんでしょか?
光学系メーカーではレンズの洗浄に超音波を利用することは一般的で、別メーカーの超音波洗浄装置を導入していました。
お客様から『短納期』『小ロット』の要望が大きくなるにつれて、旧超音波洗浄装置では対応がむずかしくなってきたんです。
なぜなら、レンズの洗浄は種類によって洗浄工程が大きく異なるので、生産ラインの設計がとても難しいんです。複雑な洗浄工程をいっきにこなしてくれる超音波洗浄装置が必要になったので、機械を斡旋した商社に問い合わせました。
商社もすぐに対応はしてくれたのですが、超音波洗浄装置の製造元は海外が多く、どうしても英語での問い合わせになるため、弊社の微妙な意図がなかなか伝わりません。
もちろん、商社も間に入って困ったのでしょう。そこで、とりあえず国内メーカーの超音波洗浄装置を試してみてはどうかとカタログを持ってきてくれました。それが貴社の超音波洗浄装置だったのです。
●商社に紹介されて、すぐに弊社の超音波洗浄装置に決めたのでしょうか?
いいえ。もちろん、高額な設備ですから、当然相見積もりは必要です。
インターネットで「超音波洗浄装置 メーカー」で検索して、検索結果に表示された国内メーカーのすべてに問合せをしました。
●それぞれの対応はいかがでしたか?
大きな設備投資になりますから、すべてのメーカーさんの営業も一生懸命で、いろんな提案をたくさんいただきました。
●弊社の対応はいかがでしたか?
貴社の対応はとても丁寧でした。営業さんの他に、社長と設計スタッフさんの3人でヒアリングに生産現場まで来てくださいました。営業さんが来社することはよくあるのですが、社長と技術者まで一緒に訪問している会社ははじめてだったので印象的でした。
洗浄したい対象物や汚れを確認すれば、だいたいの営業さんはサンプルを持って帰るだけなんですが、貴社は設備の搬入口や超音波洗浄装置を設置予定の場所の確認、生産に必要な工程なども合せて確認していました。
●選定基準を教えてください。
とうぜん、高額な生産設備なので価格は重要視していましたが、『メンテナンス』『拡張性』が担保されていなければ導入できませんよね。初回の社内稟議では各社の提案書の価格を隠して『メンテナンス』と『拡張性』を評価しました。
貴社の提案書には全体最適化を図るための案が含まれていたり、超音波洗浄装置の消耗品交換や簡単な故障トラブルに対応できる設計になっていることがわかるものでした。「稟議を通したメンバーの全会一致で貴社の提案が素晴らしい」という結論だったので、価格が20%~30%高額でしたが、貴社の設備を導入することに決めたんです。
●弊社の利点はどこにあると思われますか?
私の考える「貴社の利点」は3つあります。
★製造現場を理解した経験豊富な設計スタッフ
製造現場は『制約条件』のカタマリです。「設備を導入する場所は高さが取れない」「機械を搬入できる幅が決まっている」「工程の都合でL字型に配置しなければならない」等、一つひとつあげていくとキリがありません。貴社の設計スタッフさんはそういった『現場のリアル』をよくわかってくれているので、ヒアリングの段階で問題の解決方法を提示してくれます。
また、全体工程を把握したうえで生産性が向上するように洗浄装置を設計してくれます。これには驚きました。さすが、超音波洗浄装置の老舗メーカーだなと素直に感心しました。
★ユニット交換できる拡張性を考えられた超音波洗浄装置
「短納期」「小ロット」の生産要求は厳しさを増すばかりです。設備を導入しても3年後に同様の生産ライン(超音波洗浄装置を含む)で対応できるかどうかわかりません。しかし、洗浄工程の超音波洗浄装置については、ユニット交換で設備をバージョンアップできるためお客様からの要求が厳しくなっても対応できる自信があります。
また、拡張性が高いのでメンテナンスがとてもしやすいんです。超音波を発生させるために必要な消耗品があるのですが、そのパーツはまるごと交換できるので自社で対応しています。使用時間を記録して事前に交換しているため、大きなトラブルは発生していません。
★納品後のフォロー体制
大型の超音波洗浄装置なので、発注してみて製造現場で洗浄 脱脂ができているのか確認しなければなりません。「納品して終わり」という機械ではないんですよ。貴社は、納品後のフォローアップで泊まりこんでサポートしてくれました。製造現場のスタッフと一緒になって製品の品質向上に協力してくれているわけですからありがたいですよね。